ジョンソンゼミ

2022年度比較文化演習一同

 私たち3年ジョンソンゼミでは、毎週金曜日の3限目にみんなで教室に集まって本や参考文献についてのディスカッションをしながら講義を進めています。
 前期は、『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』(ベアテ・シロタ・ゴードン著、1995年)の本を読み、先生に解説をしていただきながら、意見交換をし、内容について理解を深めていきました。またこれらの映画(『信子』(清水宏監督、1940年)『一番美しく』(黒澤明監督、1944年)、『結婚』(木下惠 監督, 1947年) 『青い山脈』(今井正監督、1949))を鑑賞し、パワーポイントを使用しながらディスカッションを進め、戦前、戦時中、戦後の女性の立場を学びました。
 『一番美しく』という作品は、第二次世界大戦中に軍需工場で懸命に働く女子挺身隊の少女たちを描いたものであり、戦時中の女子工員が男子工員の目標を達成するために奮闘する物語でした。どの作品も男性の方が上の立場で描かれていましたが、そのような社会環境でも女性たちは自分たちの地位を確立するために問題に立ち向かっている姿に感銘を受けました。
 後期からは、卒論についてのテーマ探しを個々で行い、毎授業で調べたことをまとめ、発表しました。先生からアドバイスを貰い、今後の卒論制作に方針を定めることが出来ました。
 4年ゼミでは、3年ゼミで学んだことを生かして、卒論制作に向けて頑張りたいです!



ジョンソン4年ゼミ生一同

 本年度のゼミは、2年間ぶりに対面授業でした。就職活動(説明会、面接、内定式)の場合、ゼミはオンラインに参加できました。授業。前期は、卒業論文を始めるにあたっての進め方や書き方を共有しました。後期では、卒業論文の進歩状や内容の相談を個別で相談しつつ進めていきました。先生が、個々に文献のアドバイスや書き方の訂正などを親身にして下さり、卒業論文を進めやすい環境となっていました。
 このゼミでは、私たちが取り組んだ卒業論文の題材は様々でした。3年次の授業ではベアテ・シロタ・ゴードンと憲法改善を勉強し、日本の憲法や経済社会などへの理解を深めました。このことがきっかけとなり、杉沢日菜は経済社会を形成するために必要な教育について「OECD加盟国から学ぶ日本の教育と社会」というタイトルで卒業論文を書きました。
 松野佳穂子の卒業論文では、日本の幼児教育とスウェーデンの幼児教育をジェンダー教育の面から比較することをテーマにしました。スウェーデンの幼児教育は、国が総括し、日本での幼稚園にあたる場所で民主主義についてと、国、言語どのような違いがあろうと人には皆同じ価値があると教えられ、実際にジェンダーニュートラルの考えが採用されている幼稚園もあります。日本では特に幼児教育でジェンダーについて触れられていないため、幼児教育の面から再検討することで日本のジェンダー差解消につながるのではないかと考えました。