卒業論文中間発表会感想

比較文化学会に参加して

長澤くるみ

 比較文化学会に参加し、全く想像のつかなかった卒業論文について、どのような構造なのか、テーマにしていることは何かなどを知ることができた。違うコースの方の発表もとても興味深く分かりやすい内容で、自分でも考えながら聞くことが出来た。特に、日本、韓国、中国の犬食文化についての発表は、ことわざや犬に関する言葉から比較しており、そういう視点もあるのかと驚いた。また、犬食文化の歴史は全く知らなかったためとても面白かった。
 最後のライシテに関する発表は、ライシテについて最近授業でやったばかりだったため惹かれる内容だった。私が気になったのは、「どのような道徳的基盤のもとに新たに国民を統合していくのか、という極めて政治的な問題があった」という部分である。なぜライシテによって道徳的基盤が問題視されるのか、疑問に感じた。日本では宗教関係なく道徳の基盤が出来ていると感じるが、フランスでは宗教があってこその道徳があったのだろうかと考えた。
 どの方の発表もテーマや視点が全く違って興味深く、自分の研究の参考になる発表だったため参加してよかったと感じた。



望月香里

 事業計画案や決算報告の後、卒業論文の中間発表がありました。どの論文も共通して、様々な文献をもとに自分自身が気になった主題に関して掘り下げた論文になっていました。
 比較文化学科だからこそ、日本を軸に他国と比較することで、その国の歴史的背景や時代背景、言葉や文化などの類似点や差異を発見でき、そこからその地域が持つ特性に繋がるのだと思いました。またきっかけとなる主題が日常生活を過ごす中で生まれた疑問だったり、自分の興味があったりする事柄に関するものでした。
 これから卒業論文を書くにあたって様々な事柄に興味やアンテナを張り、最終的には1つのテーマに絞った考察やデータの研究結果を見出せるよう、誠心誠意授業での学びを吸収したいと思います。多くの卒業論文の発表を聞くという貴重な経験ができ、これからの大学の授業での学びに関して触発されるような素晴らしい時間となりました。ありがとうございました。



池田七海

 今回の比較文化学会で発表を聞くことができて、学ぶことに対して刺激を得ることができましたし、卒業論文のテーマについてさらに考えさせられました。同じヨーロッパコースの発表も興味深く聞きましたが、アジア、アメリカ文化コースの発表で普段授業や興味関心の分野とは異なる話を聞くことができよかったです。
 また、発表に対しての質問を聞いてテーマを限定づけることが大事だと感じました。今回の発表は全て面白い内容で目を引くような発表タイトルが多かったのですが、タイトルもテーマも限定的な範囲での調査と考察をしないと書ききれないほど多くの視点があると思いました。実際に先生方からの質問のなかでテーマの範囲内で触れられていない箇所についての質問が多かったように感じました。
 発表を通して、それぞれのコースに関連している発表がほとんどでしたが、少し違った分野の発表をしている人もいて面白いなと思いましたし、あまり学年を超えての学生同士の交流が多くないと感じているので、一・二年生にとって自分がどういったゼミに入ってどんなことをしたいかを考えられる良い機会になると思いました。