佐藤実ゼミ

4年ゼミ

都筑花佳

 私たちは寺院に参拝した際、何気なくおみくじを引いて自分の運勢を占っていますが、おみくじは私たちの運勢以外に中国の伝統的なものの考え方を教えてくれます。佐藤ゼミでは、3年の前期に日本のおみくじの元祖である「元三大師みくじ」を実際に読み解き、おみくじから中国の文化や思想を学びます。そして後期では卒論作成に向けて、おみくじを通じて学んだこと、またはこれまでの学びの中で興味のある分野の文献を探し、各週2人程で文献の内容を発表します。
 4年次のゼミは卒論作成が主な活動内容です。3年の後期に引き続き、4年の前期でも文献を読み進めながら卒論のテーマを決めていきます。そして後期では、卒論を書き始め各週2人程が発表し、先生とゼミ生で意見交換をします。その際、肯定的な意見だけでなく納得できない点や疑問点も出し合います。この時間が卒論作成に非常に役立ち、これまでになかった面白い観点からテーマを扱ったりすることができます。
 佐藤ゼミに所属する学生は勉強熱心な人が多く、意欲的に授業に参加しています。また、佐藤先生も卒論作成時には授業以外に個別相談できる場なども設けてくださるので、先生とゼミ生の力を借りながら、自身が納得のいく卒論を仕上げることができます。佐藤ゼミは特に占いや中国思想に関心がある学生にとって、やりがいや楽しさを感じながら、授業や卒論作成に取り組むことができると思います。

3年ゼミ

猪瀬琴麗

 私たちのゼミでは、おみくじの研究をしています。学期の始めに都内の神社に行き、その時に引いた漢詩が付された絵入りのおみくじが個人発表の研究対象となります。
 まず各自で発表資料を作成するのですが、私は何かについて調べたり検索したことをまとめる作業が好きなので、この時間が1番楽しいです。
 主に辞書を駆使して分からない漢字や熟語に込められた意味を知り、知識を深めることが出来ます。
 発表をし終えたあと、漢詩や文語体で書かれた部分の訳、そして挿絵が何を表しているのかをゼミ内で一つ一つ丁寧に確認していきます。曖昧な部分や理解できない部分があっても、先生や皆でどういう意味なのかと考えることで、より自分の研究が頭に残ります。
 漢文などを読み解くのが好きな方や、1枚のおみくじにこめられた意味を自分で調べてみたい方、そして私のように自分の意見や感想を書くよりもひたすら調べたり、その結果をまとめるのが好きな方は、ぜひ佐藤実ゼミへお越しください!