卒業論文中間発表感想

宮原さんの卒業論文について

向井華

 この卒業論文のテーマは、日中間の誤解や偏見を解消し、相互理解を深めるための新しい視点を提供するという重要性を感じました。特に、メディア報道や歴史教育が両国間で異なる認識を生む要因となっている点を鋭く指摘しており、両国の人々が持つ誤解を解くためには、どのような情報が伝えられ、どのように学ばれているかを慎重に見直す必要があることがよく分かりました。
 また、SNSの可能性に注目するという点においては、革新的なアプローチで、現代の情報社会における重要な手段として、新たなコミュニケーションの場を提供し、固定観念を打破する手段として有効だと感じました。特に、若者同士が直接的に交流し、メディアや教育の枠を超えたリアルな理解を深めることができるという点は、現代社会ならではのアプローチとして非常に意義深いと思います。
 一方で、SNSがすべての誤解を解決する万能の手段であるわけではなく、情報の偏りや誤解がさらに広がる可能性もあるため、その利用方法には慎重さが求められることも留意すべき点かもしれません。SNSが提供する情報の信憑性や質を見極める力を養うことも、相互理解を進める上で重要な要素であると感じます。
 最終的に、宮原さんの研究が両国の人々にとって有益な視点を提供し、日中関係の改善に貢献することを願っています。このテーマに取り組むことは、将来の国際関係において非常に重要な意義を持っており、その成果が広く社会に還されることを期待しています。