城殿ゼミでは、映画を重要な「文化」として捉え、様々な視点から考察しました。「映画」という一つの作品を、当時の時代背景、製作国の国民性、監督の思想、撮影技法など、多角的に鑑賞することで、「映画」をエンターテインメントとしてだけでなく、文化として見る力を養うことができます。
本ゼミでは前期と後期に1回ずつ発表の機会があり、自由なテーマで探究できます。私は、3年次前期には「トイ・ストーリーシリーズにおける主人公の変化」について発表し、受講生と意見交換をした後に映画内のポリティカル・コレクトネスの重要性に関心を持ちました。後期には、前期に自分が興味をもったステレオタイプについて着目し、アニメーションとプロパガンダをテーマに、「第二次世界大戦中のプロパガンダアニメーション」についての発表を行いました。
4年次前期にはさらに、「プロパガンダの起源」について風刺画や当時の漫画を分析しました。後期は卒業論文執筆が主な活動となるため、4年前期が最後の発表機会となります。これまでのゼミ活動で学んだことをもとに、卒業論文では「メディアが形成する日米ステレオタイプ」を執筆しました。
自分が発表することで得られるものだけでなく、同じ受講生の発表を聞くことで、自分の思考能力も向上し、より多くの視点を持つことが出来ました。
城殿ゼミは、映画を通して物事を深く考える姿勢を養います。何事も鵜呑みにせず、「よく思考すること」の重要性を教えていただきました。現在、明確な学びのテーマがある人はもちろん、模索中の人にも思考のきっかけを与えてくれる場であるため、自分の興味を深め、新たな視点を得たい人にもおすすめのゼミです。