2024年7月4日の「ヨーロッパ研究入門 (イギリス文学と芸術)」の授業では、東京都立大学非常勤講師の藤田葵氏をお迎えして、「女性とファッションー脚部への意識の変化」というタイトルで講演をいただいた。特にコルセットに注目をしながら、それが西洋の女性に着用されなくなった過程について説明がなされた。そして、女性の間で20世紀初頭に流行した、パンツスタイルについては、ポール・ポワレとココ・シャネルに言及しながら、西洋社会のどのような変化が彼らのファッションに反映されたのか、解説していただいた。
講演には、「ヨーロッパ研究入門」の受講生のみならず、私の4年ゼミの学生、そして、その他のゼミの学生が参加した。講演後は、藤田氏と学生の間で活発な質疑応答が行われた。衣服という身近なテーマに対して、学生が非常に関心を寄せているということを改めて実感した講演会であった。好きなことを学術的に発展させるヒントを、今回の講演を通して学生が見つけられたように感じた。