安藤ゼミでは、テーマの設定方法や論文の構成など、卒業論文執筆のために必要なスキルを体系的に学ぶことができます。
3年生の前期では、テキストにそって、論文テーマの設定に必要な問いの立て方や資料の収集方法、問いを進める上で欠かせない重要なプロセスなど、論文執筆の基本を一から習得していきます。後期では、正しい文章の構造や句読点の使い方など、文章作成の基礎を再確認することで文章力を向上させ、論文執筆に向けた下準備を進めていきます。
さらに、前期と後期ともに、ある程度授業がすすむと、学んだ内容を実践する機会として複数回のプレゼンテーションの機会が設けられています。前期では、現時点で考えている卒論のテーマについて発表し、後期ではそのテーマに基づいた暫定的な序論を発表します。ちなみに、ここでのプレゼン内容は必ずしも卒業論文の最終テーマにしなければならないわけではなく、取り組んでみて納得がいかない場合はテーマを変更することも可能です。また、プレゼン後にはゼミ内で活発な質疑応答が行われるため、他者からの意見や新たな視点を得られる非常に良い機会になると思います。
また、安藤ゼミでは、特定の地域やジャンルに縛られず自由に論文のテーマを設定することができます。このテーマ選択の柔軟性は、ゼミ生一人ひとりが自分の自由な興味を深めることができるだけでなく、ゼミ内での意見交換を通じて他分野に関心を持つ学生からの多角的な視点を得ることもできます。こうした経験を通じて、自分の興味の方向性を具体化しやすくなるため、今はまだ卒論のテーマに迷っている、という方にもオススメできるゼミです。
安藤ゼミでは、発表と意見交換を通して、論文作成を進めていきます。
前期では、まず、三年次に考えた暫定的なテーマと序論をもとに、卒業論文の本文構成について発表します。次に、目次から一つの章を選び、その章についてより詳細な発表を行います。発表の際に、先生や他の学生からたくさんの質問や意見をもらうことで、テーマの見直しや構成の変更を着実に行うことができました。2024年度は、夏休みに一泊二日のゼミ合宿を箱根で行いました。合宿では、前期と同様に発表と意見交換を行います。発表後は懇親会を行い、2日目には美術館を訪れました。新たな知見を広げるだけでなく、先生や他のゼミ生と仲を深められる楽しい時間となりました。後期に入ると、個人指導に変わります。個人指導では、文章の添削だけでなく、内容についての話し合いをしていただき、自分が何を伝えたいのか、何を書くべきかなど、短い時間の中でも多くのことを考え直すことができました。
私は、3年後期に留学に行っていたため、他の学生より進みが非常に遅く、卒業論文の作成において強い不安感がありました。それでも、安藤先生の的確なご指導のおかげで、無事に書き上げることができました。卒業論文を書くにあたって、不安なことはたくさんあると思いますが、安藤先生のご指導と授業は、論文作成の強い味方になってくれると思います。