2023年9月15日から2024年2月20日までの5ヶ月間、中国北京市でサバティカル休暇を過ごしました。
本休暇の主要目的は、北京や周辺都市の研究機関や大学との連携を通じて専門分野の知識を深化させることでした。滞在中、北京大学、南開大学および中国社会科学院の研究者との共同研究を実施し、特に「東アジア諸国の近代化の比較研究」に関するデータ収集や分析を行いました。また、現地の研究者との意見交換を通じて、日本国内とは異なる視点やアプローチを学び、研究の幅を広げることができました。
滞在中は複数の国際学会やセミナーに参加し、研究成果の発表を行いました。特に「比較のなかの「東アジア」の「近世」―新しい世界史の認識と構想のためにー」では、発表と質疑応答を通じて貴重なフィードバックを得るとともに、グローバルな学術ネットワークを拡大しました。現地の研究者や学生との交流を通じて、日中間の学術・文化交流の重要性を再認識することができました。滞在期間中、適度な休養とバランスの取れた生活を心がけ、心身のリフレッシュに努め、特に、北京の豊かな自然環境や伝統文化に触れ、研究と生活の両立に必要なエネルギーを回復することができました。
サバティカル休暇を通じて得た知見と経験は、復職後の研究活動や教育活動に大きく寄与するものと確信しております。特に、中国での研究ネットワークの拡大により、共同研究や国際プロジェクトへの参画がさらに進み、また、今回の経験を活かし、日中間の学術交流をさらに推進していくことも期待されると思われます。