ジョンソンゼミ

2023年度比較文化演習

ジョンソン三年演習生一同

 3年ジョンソンゼミでは歴史の視点から日本の女性について戦前,戦中、戦後それぞれ比較し考察します。
 毎週金曜日の3限目にみんなで教室に集まって本や参考文献についてのディスカッションをしながら講義を進めています。
前期は、過去の様々な歴史資料、新聞や映画を用いてディスカッションを行いクラス全体で女性について考察しました。後期は『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 』(ベアテ・シロタ・ゴードン著、1995年)の本を読み、先生の解説とともに意見交換を行い、内容について理解を深めました。
 パワーポイントを使用しながらディスカッションを進め、戦前、戦時中、戦後の女性の立場を学びました。
 また前期で使用したこれらの映画(『一人息子』(小津安二郎監督、1936年)『信子』(清水宏監督、1940年)『一番美しく』(黒澤明監督、1944年)、『結婚』(木下惠 監督, 1947年) 『青い山脈』(今井正監督、1949))を鑑賞しました。
『一番美しく』という作品は、第二次世界大戦中に軍需工場で懸命に働く女子挺身隊の少女たちを描いたものであり、戦時中の女子工員が男子工員の目標を達成するために奮闘する物語でした。どの作品も男性の方が上の立場で描かれていましたが、そのような社会環境でも女性たちは自分たちの地位を確立するために問題に立ち向かっている姿に感銘を受けました。
 後期からは、卒論についてのテーマ探しを個々で行い、毎授業で調べたことをまとめ、発表しました。先生からアドバイスを貰い、今後の卒論制作に方針を定めることが出来ました。