江頭ゼミ

3年ゼミ

 3年ゼミでは,男女の会話スタイルについて学んでいます。まず基礎知識として,Deborah TannenのYou just don’t understandの一部を英語で読み,日本語訳を作成すことによって理解を深めました。ポイント女性はRapport Talkという会話スタイルを,男性はReport Talkという会話スタイルとるということです。さらにTalking from 9 to 5を読むことによって男女の会話スタイルの理解を深めました。男女の会話スタイルの差異を説明する可能性として,男女脳の差異やアコモデーション理論などを学びました。さらに11月に入ってからは,ゼミ生それぞれが日常に会話を収集し,その会話の中にタネンの主張が反映されているかを検討しています。着実に卒論作成に近づいていることを実感しています(ゼミ生一同)。

4年ゼミ

 4年ゼミでは,3年ゼミで積み上げた知識をもとに卒論作成に取り組みました。3年ゼミでは,Deborah Tannenが提唱する男女の会話スタイルを主に学びました。Tannenの提案によれば,女性は共感を求めるような会話スタイル(rapport-talk)をとり,男性は他と競合をするような会話スタイル(report-talk)をとるということでした。4年ゼミでは,ゼミ生それぞれが,自分の日常会話を複数収集しゼミ生全員で,その会話の中にどの程度タネンの主張が反映されているかを検討しました。興味ある点は,ゼミ生全員の会話データの中に,タネンの主張する会話スタイルではない会話スタイルが見られた点です。ゼミでは,なぜそのような会話スタイルが生じたのかを,ゼミ生独自の視点から説明を試みました。あるゼミ生は,男性脳と女性脳の観点から,あるゼミ生はモザイク脳の観点から,ある学生はMBTI診断から,またある学生は心理的距離と家族構成によって生じる性格の差異から説明を試みました。それぞれのゼミ生が満足のいく卒論ができたと思われます。
 今年は少人数のゼミ構成だったので,ゼミ生同士のつながりが強く,卒論に関する質問や相談がしやすいあたたかい教室でした(ゼミ生一同)。