貫井ゼミ

発表を通して成長することができた

今野紗音加

 貫井ゼミでは、学生が自分の興味のあるテーマについて発表をし、それについて全員で質問や話し合いをし、テーマを掘り下げていくということをしています。また、扱うテーマは主にヨーロッパ文化についてですが、学生により様々です。例えば、「フランスやスペインの美術」、「旧約聖書と新約聖書」、「ヨーロッパと日本のジェンダーについての考え方の違い」、「ヨーロッパの教育制度」、「スペイン語の歴史」などです。そのため、自分の興味のなかったテーマについての知識も身につけることができます。また、同じゼミ生の発表は、一見自分には関係のないようなテーマに思えても実は関係があり、自分のテーマに関連してきて、そこから新たな知識が広がっていくことがこのゼミの魅力です。私自身、はじめはスペインについて興味があったものの、美術や宗教については全く詳しくありませんでした。しかし、同じゼミ生の発表を聞いたり、自分自身も何度か発表を重ねたりするうちに、スペインに関連するカトリックやバロック芸術、印象派など様々なことに興味を持つようになりました。今では、休みの日に美術展に行くほどです。そして、ゼミでの発表は卒業論文作成前の準備であり、発表を通して以前よりも論文作成に必要である、文献の探し方や発表で何を一番伝えたいのか、さらに要点をまとめる力を身につけることができました。


山口芽衣

 貫井ゼミでは、自分の興味あるテーマを研究できるため、ゼミ生によって研究内容が異なります。それは、多様なジャンルの知識が身に付けられ、教養の幅が広がります。私は、環境問題について卒業論文を書きましたが、先生は専門分野でないにも関わらず、熱心にご指導していただき沢山の助言をして下さいました。
 3年生では、情報収集したことをレジュメやパワーポイントを使用し、一人ずつ発表します。発表を終えると、質問や感想・意見を先生と他のゼミ生が述べてくれます。それは、理解不足である部分や新たな発見を見つけられます。自分一人では思いつかなかった考え方から、意見交換の大切さに気づけました。また、貫井ゼミは自主性を重視していると感じます。実際、私自身消極的でありましたが、貫井ゼミを通して積極的に意見を発信できるようになり、自分で考え抜く力や前に踏み出す力を身に付けました。
 4年生では、就職活動が本格的に始まり、ゼミとの両立が不安になる時期もありました。また、決めたテーマをさらに深く研究するため、卒業論文をひとりで書いていると行き詰まることもありました。しかし、少しでも分からないことや戸惑ったことがあったら、一人で考え込まず先生に相談してください。貫井先生は、正直厳しい方ですが、とても愛のある先生で常に私たちゼミ生を気にかけてくれました。お忙しいにも関わらず、イレギュラーな日時にも面談の対応をしていただき全力でサポートして下さいました。私は、本当に貫井ゼミの一員として研究をすることができて良かったと思っていますし、沢山の知識を身に付けられとっても感謝しています。
 最後に、今年度は少人数であったため、発表頻度が多く準備が大変と思うことが多々ありました。しかし、発表頻度が多くあることで、不安な部分について何度も話し合いができたり、テーマをより深められたので納得した卒業論文になりました。大変で苦しかったからこそ、乗り越えたとき達成感を得て自己成長できた体験だったと実感しています。