行田ゼミ

行田勇

 2021年度も前年に引き続き、いつもとは異なる授業形態となりました。そこで、まず私の方から例年の(つまり対面式授業の場合の)ゼミ運営を紹介します。
 3年次には、2つのことを同時にこなします。CALL教材Listen to ME!を各自で精力的に学習することと、英語で書かれた専門書を精読することです。
 CALL教材は「三ラウンド・システム」という指導理論に基づいて制作されたリスニング教材です。ゼミ生は各自の能力に応じて教材を選択し、教員の指導のもとリスニング力の向上に努めます。私の担当する、現代英語中級セミナーC(総合)や現代英語上級セミナーを履修していれば継続的な学習ができます。
 精読するPidgin Grammar: An Introduction to the Creole English of Hawai’iは、タイトルからもわかるように、ハワイで話されている言語を解説した文法書です。授業では、最近のハワイ事情についても折に触れて色々とお話しています。
 4年次は、本格的な卒論の執筆と、その成果を授業中に発表していきます。ここで、3年次に培われた高い英語力がいかんなく発揮されることになります。
 2019年度のゼミでは、「ハワイに恋して!」のMC内野亮さんに特別講演を行っていただきました。某番組では「ハワイ三賢人」と紹介されているように、ハワイを知り尽くした方です。ご縁があって、急遽ご依頼させていただいたにもかかわらず、快諾していただきました。お話はものすごく面白かったです。
 今年も4年生の皆さんは、様々な制約がある中で、夏休み返上で積極的に卒論執筆に取り組んでいました。また、3年生の皆さんは、CALL教材の自習がコロナ禍でなかなか思うように進まない中でも、工夫をこらして皆で励ましあいながら、各自教材に取り組んでいました。3年生を代表してある学生さんに、コメントを書いてもらいました。以下で紹介します。


山田奈智穂

 月曜2限のゼミの講義と並行して、空きコマなどの時間にもCALL教材に取り組みました。この1年間、かなりの時間を英語学習に費やしたのではないかと思います。
 前期は、しばらくオンライン授業が続きました。しかし、対面授業が再開されると、ゼミの仲間たちで意見を出し、お互いに協力しながらハワイについての英語課題をこなしていくことができました。
 後期からは、それぞれのテーマで卒業論文の執筆に取り組んでいます。はじめは、本当に自分で卒業論文が書けるのだろうかという不安を抱えていました。しかし、先生が学生ひとりひとりに時間を取って丁寧に指導してくださっているので、無理なく計画的に進めることができています。