オンライン短期研修報告(アイルランド・フランス)

アイルランド短期オンライン研修

堤夢奈

 私はアイルランドのダブリンシティ大学夏季オンライン語学研修に参加しました。もともと留学に関心があり2年生での留学を希望していましたが、コロナ禍のため断念し、せめて留学の準備としてなにか自分の身につくことを経験したいと考えたからです。研修はオンラインのためクラス分けされた限られた人としか出会えず少し残念でしたが、参加していた学生の多くが意欲的だったため、刺激を受け向上心を持つことができました。またディスカッションでは自分自身に関することがらや自分の生まれ育った地域などについてそれぞれ発表する機会がありました。しかしあいまいで伝えきれなかった部分もあったため、自身についてしっかりと表現できるようになり、自分の国や地域についての知識をより深めたうえで、あらためて多様な人びとと交流したいという気持ちが高まりました。さらに先生方がアイルランドについてのさまざまな話をしてくださり、授業で使用したワークシートや動画などの教材にもアイルランドの情報が豊富に盛り込まれていたため、興味深く楽しみながら受講することができました。加えて私が気になっていたアイルランドの文化に関することがらについて質問した際にも、先生方は時間をとって丁寧に説明してくださいました。そのため現地で実際に学べなくても文化や歴史に興味のある人にとっては有意義な内容だったのではないかと思います。また単に言語を学習するだけではなく、言語というツールを使って自分の興味のあることがらに関する知識を得る、という体験ができたことは、今後の学習のモチベーションにもなりました。この経験は自分のステップアップのきっかけとなったと思います。

フランス短期オンライン研修を終えて

浅野陽香

 私はフランスのブルゴーニュ大学に3週間オンライン留学をしました。大学でフランス語を学ぶようになり、フランス語の楽しさや話せるようになりたいという気持ち、さらにフランスの文化にも興味が湧き留学を決心しました。元々は2年次に現地への留学を計画していましたが、昨今の新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。大学の授業もオンラインとなっていた中、諦めていた留学もオンラインで行う機会を与えて頂き、参加いたしました。
 私が参加した授業は、オンラインの学生と現地の学生が両方いるハイブリッド型で、オンラインが私1人、現地の学生が2人と少人数のクラスでした。しかし、初回の授業は先生の話していること、他の学生が発表していることがほとんど聞き取ることが出来ませんでした。また、自分の意見を伝えることも出来ずとても悔しい思いをしました。そこで私は毎日出る宿題に加えて、授業で使われた動画を繰り返し見たり、テキストの文章を繰り返し読み、日本語へ訳したりしました。さらに、自分の力で考えて話すことが出来るようにフランス語で日記をつけました。自分の思ったこと、一日の流れなどを文章にして毎日書き、日常的に使われる動詞や単語をインプットすることで、発言の際に自然に文章が出てくるようになりました。また、発言をためらってはいけないということを感じました。間違っていたらという気持ちでいてはせっかくの機会を失ってしまい勿体無いと思うようになり、とにかく話すということを心掛けました。間違っていれば先生が訂正してくれるので、スピーキング力の向上にも繋がったと思います。
 オンラインの留学でしたが、授業中に現地にあるお店や施設を教えてくれたり、美術史のオプション講座に参加したりとフランスを実感することが出来たため、とても充実した3週間を過ごせました。短い期間ではありましたが、得られるものは多く、さらにフランス語の勉強に励もうと思いました。