加藤ゼミ

3年 黄前七海

 私たち加藤ゼミでは、主にイギリスやオーストラリアの文化を取り扱い、各時代を象徴する文学・作家・出来事を取り上げ学んでいます。
 3年次では、学生それぞれが映画や先生のおすすめの作品を取り上げ、あらすじや考察を発表し、その後全員で考察していきます。
 私は、『プライドと偏見』について発表しました。この作品は、ベネット家という主人公含む5人の娘がいる家庭が出てきます。そして、母が娘たちに玉の輿に乗らせようと必死になるシーンが描かれます。18世紀末は女性が相続権を持たないことから、女性が結婚することにどれだけ重きが置かれているかを考慮すると、登場人物たちが必死になるのも理解することができます。
 娯楽としてこの映画を見れば恋愛映画そのものなのですが、歴史や背景を知識として入れることで、新しい見方が出来ます。学ぶことで作品の印象がガラッと変わるのが、このゼミを受けていて大変面白い点です。
 先生は、発表後に時代の背景や、なぜそのような文化が存在するのか、私たちの考察にアドバイスをくださり、学生だけでは足りない知識の部分を補ってくださいます。学生の主体性を尊重しながらも、学生の成長を促してくれる先生のスタイルは、私には大変合っていました。学生間の雰囲気も良く、穏やかな雰囲気で楽しみながら、学んでいます。
 この文を読んで、少しでも安心してゼミを選択してもらえたらなと思います。

学ぶことの楽しさ

4年 佐藤花音

 比較文化学部には様々なゼミがありますが、私は大学四年生のとき、自身が書きたい卒業論文の内容と加藤先生の専門が似ていたため、別のゼミから加藤ゼミに移動しました。このゼミでは、卒業論文の完成に向けて、各自のテーマに沿ったことを調べてまとめ、中間発表を通し、理解を深めていきます。そして、最終的には論文の内容を、章ごとに説明しながら、発表していきます。
 ゼミでの中間発表の良いところは、自分が書く卒業論文の内容の理解を深まることが出来ます。また、他のゼミ生の発表を通して、様々な卒業論文の内容について知ることができ、自分とは違う考え方や物事の捉え方を学ぶことが出来ます。これは、このゼミに入ってよかったと思うところでもあり、私の場合は、読んだことのなかった本に出会うことができ、知らなかった歴史についても学ぶことができました。そして、他のゼミ生たちの卒業論文の内容について詳しくなっていくことも、魅力の一つだと思います。自分が知らなかったことを同世代から学ぶことは、とても刺激になり、自分の論文もみんなに理解してもらおうと思うことができ、意識が高まります。
 加藤ゼミは、とてもアットホームな雰囲気でありながら、授業の中で沢山の意見を交換し、まだ知らないことについて自然と学ぶことが出来るゼミです。