貫井ゼミ

吉野綾花

 私たちのゼミは6人という少ない人数で、毎週卒論にむけた自分の興味のあるテーマについてパワーポイントとレジュメを使って発表し、意見交換を行っています。貫井先生はスペイン芸術を専門としていますが、私たちゼミ生の興味のあるテーマは「ジャポニズム」、「寓意画」、「ポスター芸術」、「環境問題」、「ホームレス問題」など様々です。私自身ヨーロッパの芸術に興味があって先生のゼミを選びましたが、環境問題など身近な問題についても新たな発見があったり、先生も知らなかったことがあったりと情報交換ができるのが面白いです。初めの方は発表を聞いてそれに対して意見を言うのに慣れていなくて、知らない単語や気になる内容に質問をして答える作業のようになってしまっていましたが、最近は談話に近い雰囲気になってきました。毎年メンバーもテーマも違うと思うのですが、先生は「みんな違って当たり前」と個性を受け入れてくれるので自信を持って自分のテーマについて研究することができます。また、講読も行っています。人数が少ないというのもあり発表の機会が多いので、自分の入れた知識を人に伝える力は以前より身についてきた気がします。他のゼミ生のみんなの発表からも、こうしたら伝わりやすいなど学ぶことができます。興味のあることについてばかり研究しているからなのかもしれませんが、ゼミが始まってから文献を読むことや学ぶことが増えたし、それが楽しいです。

一戸ななみ

 貫井ゼミは、生徒それぞれが興味を持った分野について発表をしながら、卒論に向けて知識を深めていくという授業の内容です。三年前期からパワーポイントやレジュメを作成して発表をする事で、自分の興味のある分野で特に何を調べたいのか、その為にはどんな文献を読むのかなど、論文を書くにあたって必要な事への準備を早くにする事ができます。そして、同じゼミ生の発表を聞く事で他の生徒の論文についての進み具合や、どこまで掘り下げて調べているのかも分かるので自分の論文を書く際のモチベーションにも繋がります。  皆、ヨーロッパの文化を調べていますが、その分野は幅広く、今年度では美術、建築、食文化、服飾文化、動物など、さまざまな分野の発表が聴けました。自分の論文の分野と似た分野の発表が自分の論文の参考なる事はもちろん、全く違う分野でも同じ地域や時代で共通する事があるので新しい気づきもありました。自分の発表の際には、質問を貰えるとその部分の説明を論文に書き加えることができたり、自分と違った視点の意見も貰えるので、より内容の濃い論文を作ることができます。  今年度はコロナ禍でほとんどの授業が遠隔で行われていたところ、貫井ゼミではzoomを使ったり、対面授業も少しの間できたのでコロナ禍でも一人で悩んだりせずに質問しやすい環境で執筆する事ができました。そして、何度も発表をする事で、本当に自分が書きたい事が分かるので、楽しく執筆が続けられました。