佐藤実ゼミ

岩松かれん

 佐藤ゼミの基本的な進め方は、「興味のあるテーマについて調べ発表し、ゼミ生全体でディスカッションをすることで、意見交換とともに更に知識を深めていく」です。発表者以外の参加者からコメントを貰えるため、一つのテーマに対して多方面からの意見を得ることができます。
 三年次の前期では、御神籤をテキストに、内容の訳・大意を理解し、幾つもある御神籤を比較しました。ひとつの御神籤に対しゼミ生全員が調べるため、様々な意見や見方が生まれました。
 後期では、2回の発表を行いました。1回目は自己の興味あるテーマに沿った論文を選出し、その論文の概要・印象的だったことを発表しました。そして参加者は、発表者に対する質問・感想を述べ、全体でディスカッションを行い、授業後にはコメント執筆を行う、という流れで進みました。この時点で後期ゼミ及び卒論に繋がるように、自分の興味があるテーマの大まかな方向性を決めていきます。2回目はより卒論を意識した発表を行います。発表者は、前期の発表をもとに、その内容を発展あるいは補足する発表をします。具体的には、前回の発表での疑問点の調べ直しや、新たに興味が湧いた点や関連する内容について調べ、レジュメを作成します。論文や解説書、専門書や辞典など様々な資料・文献を読み込み、卒論を書く際に必要になる知識や情報を得ることができます。また、レジュメ作成の注意点やテーマについての相談など、事前に先生と打ち合わせする時間を設けて頂けます。加えて、ゼミ生同士で発表に対するアドバイスや情報共有などをコメントすることで、卒論作成に有益な知識をためることができます。
 多くの先行研究を読み込むことができるだけでなく、他のゼミ生と先生から様々な意見とアドバイスを貰えるのは、卒論作成をしていく上で、とても有意義なゼミになると思います。

首藤優茉

 佐藤ゼミでは、早くから卒論を意識した丁寧な指導を受けることができます。また、綿密なコミュニケーションを通して発想を共有し、本当に自分が必要としているアドバイスを受けることもできます。
 まず、テーマを決める段階から、沢山のアドバイスをしていただけます。自分のやりたい方向性に沿ったテーマを一緒に考えてもらえるのです。そして、テーマが決まったら、どのように研究を進めていけば良いのか、生徒のやりたいことを尊重しつつ、道を示してくださいます。それから、定期的に調べたことや考えたことを発表し、その発表をもとにディスカッションをします。これにより、新たな視点を得ることができ、研究がより深まっていきます。
 4年次後期には、実際に執筆した卒論の原稿をもとに、分かりづらい部分の指摘から、論文のテクニックまで、様々なアドバイスをしていただけます。行き詰まっている部分があれば、随時相談にのってくださり、参考文献の紹介もしてくださいます。
 今年度は、主にzoomを使った遠隔授業でしたが、対面授業と変わらない丁寧な授業でした。先生の豊富な知識を丁寧に教えていただけるので、このゼミであれば、良い卒論を書けると思います。