行田ゼミ

行田勇

 2020年度は、いつもとは異なる授業形態となりました。そこで、まず私の方から例年の(つまり対面式授業の場合の)ゼミ運営を紹介します。
 3年次には、2つのことを同時にこなします。CALL教材Listen to ME!を各自で精力的に学習することと、英語で書かれた専門書を精読することです。
 CALL教材は「三ラウンド・システム」という指導理論に基づいて制作されたリスニング教材です。ゼミ生は各自の能力に応じて教材を選択し、教員の指導のもとリスニング力の向上に努めます。私の担当する、現代英語中級セミナーC(総合)や現代英語上級セミナーを履修していれば継続的な学習ができます。
 精読する『Pidgin Grammar: An Introduction to the Creole English of Hawai’i』はタイトルからもわかるように、ハワイで話されている言語を解説した文法書です。授業では、最近のハワイ事情についても折に触れて色々とお話しています。
 4年次は、本格的な卒論の執筆と、その成果を授業中に発表していきます。ここで、3年次に培われた高い英語力がいかんなく発揮されることになります。
 2019年度のゼミでは、「ハワイに恋して!」のMC内野亮さんに特別講演を行っていただきました。某番組では「ハワイ三賢人」と紹介されているように、ハワイを知り尽くした方です。ご縁があって、急遽ご依頼させていただいたにもかかわらず、快諾していただきました。お話はものすごく面白かったです。
 今年の4年生の皆さんは、様々な制約がある中で、夏休みも返上で積極的に卒論執筆に取り組んでいました。皆さん本当にたくましく成長してくれました。12名のゼミ生を代表してある学生さんに、コメントを書いてもらいました。以下で紹介します。

竹中唯

 3年生の時は、授業の空きコマなどを利用しCALL教材に取り組み、無理なく学習を進めることができました。読解の教材も、ハワイが好きな人は学習を進めながら、ハワイについてさらに知ることができるため、楽しく読み進めることができました。そして、後期開始と同時に、各自卒業論文の準備を着々と進め始めました。
 今年度はコロナ禍の中、対面授業を行うことができなかったため、どのように指導していただくか、難しい場面もありました。ですが、オンラインでの指導をしていただき、計画的に執筆を進め、提出期限から余裕をもって完成させることができました。
 ハワイについて新たな学びを増やし、そして計画的に執筆を進めることができるゼミのため、学習はとても楽しく取り組むことができました。