安藤恭子ゼミ

宮路ななこ

 安藤ゼミには、ヨーロッパ文化コースの十二名が所属しています。前期の授業においては、論文の概要や問題の立て方、資料の集め方など、論文を書く上で重要なこと、特に、予備調査の重要性や縦軸(歴史的経緯)と横軸(国・地域による同時代の認識の比較)を意識することの大切さを学びました。後期には、論文の組み立て方を詳細に学んでいます。これまで論文そのものを理解できずにいましたが、授業をとおして論文とは何かを理解することができました。
 具体的には、前期に卒論テーマを、後期に序論を発表し、ゼミ内で質疑応答を行います。実際に発表した際には、第三者の目からの指摘を受け、自身では見つけることのできなかった課題に気付かされました。また、他の人の発表を聞き、自分のテーマとの共通点や不足している点を見つけることができました。この質疑応答によって、学生同士で高め合うことができ、たいへん有意義な発表となっております。
 今年度は、オンラインでの授業のために、安藤先生とはまだお目にかかれていません。ですが、授業はもちろん、授業外でも優しく親身に相談にのってくださいました。先生のご指導は卒論だけでなく、他の授業でも活かされ、たいへん自分の身になっています。
 私自身、何を卒論のテーマにするか、たいへん悩みました。先生のゼミでは、自分が何を学びたいのか、何を伝えたいのかと自分自身と早く向き合うことができています。今後は、先生から学んだことを活かし、納得のいく論文を作成していきたいと考えています。

中野優衣

 安藤ゼミでは、卒業論文のテーマの決め方から、論文の組み立て方、正確な文章の書き方までを丁寧に学ぶことができます。
 三年の前期・後期では、テキストを読みながらテーマ設定の仕方や論文の構成について、基本から学ぶことができました。その後、実際に自分でテーマを決め、そのテーマについて調査・研究したことをレジュメにまとめてプレゼンし、先生やゼミの仲間と質問、意見交換を行う中間発表があります。自分では気づけなかったり、見落としていたりする部分を発見できるので、論文に生かすことができます。
 四年前期では、三年で調査・研究したことをもとに論文の構成や内容を詰めていき、先生から個別指導を受け、本格的に論文を書きはじめるための地盤をつくります。後期では、完成に向けて実際に論文を書いていきます。個別指導があるので、わからないところや悩んでいるところは先生に相談できます。また、内容や文章についてもアドバイスや添削をじっくり受けることができます。
 このように、安藤ゼミでは、発表や意見交換によって、自分では気づけなかったことを発見し、新しい視点を得ることができます。安藤先生は、論文の内容的な部分から、文章の段落構成や句読点の入れ方までを丁寧に指導してくださいました。安藤ゼミでは、自分の理想の論文を書くために切磋琢磨できる環境が用意されていると思います。