加藤 彩雪 (准教授) Kato Ayu
本をじっくり丁寧に味わう醍醐味を一緒に体験していきましょう。
イギリス文学・オーストラリア文学
月曜日5時限目
D. H. ロレンス、モダニズム文芸誌、英米におけるオーストラリア文学の受容
シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』、チャールズ・ディケンズ『オリバー・ツイスト』、オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』、ジェームス・ジョイス『ユリシーズ』などの作品を読み解きながら、18世紀後半から1960年代までのイギリスの文学や芸術 (音楽・絵画・建築) を学びます。毎回の授業で文学テクストや芸術 作品を約2作品取り上げますが、ペアやグループでのディスカッションを通して各々の作品を丁寧に味わい自分自身の解釈を構築させていき ます。紅茶文化やファッションをはじめとるする現代に通じる身近なテーマも取り上げますので、イギリス社会への洞察を深めていきましょう。
本セミナーでは、イギリスやオーストラリアで生まれた文学を読みます。階級、ジェンダー、宗教など、多角的な視点からテクストを考察していきます。両国の文学・文化の関わりについても、議論を行います。また、他者に意見を発信する能力や、他者の意見を聞き、質問をする作法を養うことを目指します。
新カリキュラム | 旧カリキュラム |
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英語セミナーDI・DⅡ(発展) | 現代英語上級セミナーⅢ |
英語セミナーAI・AⅡ(理解) | 現代英語中級セミナーAⅡ(理解) |
英語セミナーCI・CⅡ(総合) | 現代英語中級セミナーCI・CⅡ(総合) |
ヨーロッパ研究入門CⅡ(文学と芸術) | ヨーロッパ研究入門CⅡ(イギリス文学と芸術) |
比較文化入門 | |
比較文化演習I・Ⅱ | |
比較文化セミナーI・Ⅱ |
区分 | 著書・論文名等 | 掲載誌・発行所等 | 発行年月 |
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論文 | Lawrence and Australia: Wilderness within the Self inKangaroo(1923) | 『英米文化』第45号 (英米文化学会) | 2015年3月 |
論文 | オーストラリアのブッシュ文学とロレンス-『カンガルー』における自然描写と共同体 | 『D. H. ロレンス研究』 第26号 (日本ロレンス協会) | 2016年3月 |
論文 | Reading the Affinity between Marxism and Whitman in D. H. Lawrence’sKangaroo | 『D. H. ロレンス研究』 第29号 (日本ロレンス協会) | 2019年3月 |
論文 | 国民的作家としてのヘンリー・ローソンーリアリズムの中に見る「希望」 | 『英米文学研究』第55号(日本女子大学大学院専攻) | 2020年3月 |
共著 | 第5章「フリーダ・ロレンスと自己形成―恋愛を手段として」 | 『わたくしを生きた女性たち ―20世紀のイギリス女性評伝集』(音羽書房鶴見書店) | 2020年8月 |
論文 | ルイーザ・ローソンと孤独-再評価へむけて | 『南半球評論』 (オーストラリア・ニュージーランド文学会) | 2021年3月 |
論文 | D. H. ロレンスの「やさしい」個人主義ー 人間・自然・動物との関係をめぐって | 『大妻比較文化』23号 35頁〜47頁 | 2022年2月 |
論文 | 大西洋を渡ったオーストラリア文学-- 「不均衡」なトライアングルを読み解く | 『大妻比較文化』24号 41頁~54頁 | 2023年2月 |
論文 | ルイーザ・ローソンの『あけぼの』とイギリスのフェミニズム | 『南半球評論』38号 5頁〜18頁 | 2023年4月 |
日本ロレンス協会、英文学会、オーストラリア・ニュージーランド文学会