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faculty 教員紹介

上野 未央 (教授) Ueno Mio

学生の皆さんには、比較文化学部で、多様な考え方や価値観について学ぶことで、物事を多面的に見る力を養ってほしいと思っています。

専門分野

イギリス史、西欧中世史

オフィスアワー

水曜日5時限目

研究内容

中世ロンドン史、中世イングランドの歌謡、中近世ロンドンの音楽家・芸人など

主な授業内容:イギリス文化研究I(歴史と風土)

 イギリス史に登場する人物を取り上げ、彼らの実像に迫ろうとしてきた歴史研究をたどります。それによってイギリスの歴史についての基本的事項をおさえるとともに、歴史学の基本を学ぶことをねらいとしています。
 本授業で取り上げるのは、15世紀のイングランド王リチャード3世と、16世紀に数日間だけ歴史の表舞台に躍り出たジェイン・グレイという女性です。リチャード3世はシェイクスピアの戯曲によって「悪党」というイメージで語られてきましたが、最近になってその遺骨が発見されたことで、あらためて彼の実像に迫ろうとする動きがあります。いっぽう、ジェイン・グレイは「9日間の女王」として知られ、悲劇的イメージでとらえられる傾向がありますが、近年では彼女の実像に迫ろうとするドキュメンタリーが制作されています。
 授業では、歴史学の手法を学ぶとともに、彼らの生きた時代のイギリスの社会について、また彼らのイメージの変遷についても考えたいと思います。

ゼミについて:現代の私たちと、中世のヨーロッパ

ファッション、食生活、結婚、音楽、親子の関係など、現代に生きる私たちにも身近なキーワードを通じて、イギリスを中心とした中世ヨーロッパ文化史を学びます。また、発表やディスカッションを通じて「伝える力」を養います。

  • ゼミ活動紹介については、こちらをご覧ください。

担当科目

新カリキュラム 旧カリキュラム
比較文化入門
比較文化論
ヨーロッパ研究入門BI(思想と宗教)
ヨーロッパ文化研究CI・C ※2026年度より イギリス文化研究I(歴史と風土)※2025年度まで
比較文化演習I
比較文化セミナーI
大妻教養講座、大妻教養講座

主な著書・論文等

区分 著書・論文名等 掲載誌・発行所等 発行年月
論文 「一五世紀イングランドの聖母マリア像-俗語歌謡のテクストから」 三田史学会『史学』第78巻第3号 73-102頁 2009年10月
論文 ‘Minstrels in Late Medieval London’ The Haskins Society Journal Japan, vol.4.pp. 58-64 2011年6月
論文 15世紀ロンドンの国王入市式-ヘンリ6世の入市式(1432年)とマーガレット・オヴ・アンジューの入市式(1445年)を中心に 『大妻比較文化』vol.13, pp. 20-33 2012年3月
訳書 『只野 真葛論-男のように考える女-』 岩田書院 2013年6月
論文 「中世後期ロンドンにおける「外国人」をめぐって」 『大妻比較文化』Vol.17, pp. 35-53. 2016年3月

略歴

  • 2000.10-2001.9 オックスフォード大学クイーンズ・カレッジ留学
  • 2005.9 ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ歴史学部MA修了
  • 2006.4-2010.3 法政大学社会学部非常勤講師
  • 2007.3 お茶の水女子大学 博士号(人文科学)取得
  • 2007.7-2010.3 お茶の水女子大学アソシエイトフェロー
  • 2010.4 大妻女子大学比較文化学部助教
  • 2012.4-2023.3 大妻女子大学比較文化学部准教授
  • 2019.4-2020.3 ロンドン大学歴史学研究所Visiting Fellow
  • 2023.4- 大妻女子大学比較文化学部教授(現職)

所属学会

西洋中世学会、史学会、三田史学会、中世ロンドン史研究会