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faculty 教員紹介

佐藤 実 (教授) Sato Minoru

古今東西、人びとはおもしろいことをかんがえてきました。
そしておもしろさにはみなさんが想像する以上にいろんな種類があります。おもしろさの幅をわたしたちと一緒にひろげてみましょう。

専門分野

中国思想史

オフィスアワー

月曜日昼休み
火曜日昼休み
木曜日昼休み

  • あらかじめ連絡をもらえれば、オフィスアワー以外の時間帯も可能です。

研究内容

  • 中国ムスリム知識人があらわしたイスラーム漢籍研究
  • 中国における人相術のかんがえ方にかんする研究
  • おみくじ(元三大師みくじ)の研究

主な授業内容:アジア研究入門AI(文化と社会)

この授業では、幸福をことほぐための図案あるいはモティーフについてまなびます。東アジアの伝統には吉祥画というジャンルがあります。一見、ただの動物や植物あるいはモノを描いているだけのように思える画であっても、それには幸せになることを祈るあるいは幸せを喜ぶ意味がこめられています。たとえば、松竹梅はなぜ貴ばれるのでしょうか。コウモリをモチーフにした絵がなぜ好まれるのでしょうか。泥棒はなぜ唐草模様の風呂敷を使うのでしょうか。東アジアの伝統的図案を解説した名著、野崎誠近『吉祥図案解題』を一つずつ読んでいき、これまで何も気にしていなかった絵柄が特別な意味をもつ伝統の中に我々が生きていることを再発見できればと思います。

ゼミについて:顔占いから人・自然を考える

中国と日本の顔占いマニュアルを横にならべて眺め、読み、その違いから中国と日本の文化的相違について検討します。中国の顔占いの歴史は古く、すでに紀元前3世紀には大流行していました。中国の顔占いには身体や自然に対する中国の伝統的なまなざしが凝縮されています。日本では江戸時代に中国から顔占いマニュアルを輸入し、広く読まれることになりますが、中国の身体観・自然観をどのように受け入れたのでしょうか。また、今の私たちの考え方にどのような影響を与えているのでしょうか。そして「占う」とはどういうことなのでしょうか。原典を読みながら、今なお続く顔占いの論理、思想を考えてみましょう。

担当科目

新カリキュラム 旧カリキュラム
比較文化演習I
比較文化セミナーI
比較文化論
比較文化入門

主な著書・論文等

区分 著書・論文名等 掲載誌・発行所等 発行年月
共訳 『現代語訳・黄帝内経霊枢』 東洋学術出版社 1999年
監訳 『各家鍼灸学説』 東洋学術出版社 2003年
共著 『中国思想における身体・自然・信仰』 東方書店 2004年
著書 『劉智の自然学』 汲古書院 2008年
共著 『中国のイスラーム思想と文化』 勉誠出版 2009年
共訳 『中国は“中国”なのか』 東方書店 2020年

略歴

  • 2007.10 関西大学文化交渉学教育研究拠点特別研究員
  • 2009.4 大妻女子大学比較文化学部助教
  • 2011.4 同 准教授
  • 2017.4 同 教授

所属学会

東方学会、日本中国学会、中国社会文化学会、日本道教学会、日本オリエント学会