井上 淳 (教授) Inoue Jun
多様な価値観を尊重すること、そしてそれらを集約することの難しさを学びを通して体感し、社会で活用してもらいたいと思います。
国際関係論、欧州連合(EU)研究、国際機構間の連携についての研究(EU-国連間)
火曜日2時限目
火曜日昼休み
水曜日3時限目
「EU(欧州連合)」ということばは、イギリスの離脱や新型コロナウィルス、気候変動対策、福祉や人権、ウクライナ問題の報道等でよく目にします。 実は、社会に出るとEUはさらに身近なものになります。たとえばネットショッピングをした時の個人情報保護、飛行機に乗る時の温室効果ガス発生対策(課税)、プラスチック製品や化学物質の使用抑制、「カマンベール」「シャンパン」という語を国産の同種製品に使って良いか? SDGsやグリーン経済などなど、身近なところで取りざたされるトピックの多くはEUが関係していて、「知りませんでした」では済まされなくなってきています。 そのようなEUを理解する前に、この授業では、そもそもEUってなんだろうか?というEUの基礎、とりわけEU発展の歴史に焦点をあてて学びます。なぜ「統合」そして「EU」がヨーロッパに必要だったのか、EUは何をしてきたのか、といったEUに対する基礎的な理解を深めます。第二次世界大戦直後、1950年代、60年代…と年代ごとに「ヨーロッパ」がどのような課題に直面し、そうした課題をどのように統合に結びつけたのかを理解することがねらいです。
ヨーロッパには、27もの国家が参加する欧州連合という組織があり、内外に大きな影響を与えています。 本セミナーでは、欧州連合がめざしている加盟国の連帯へ向けた取り組み、各国に残されている多様性、国際社会や日本とのかかわりなどを研究します。
新カリキュラム | 旧カリキュラム |
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ヨーロッパ文化研究BI・BⅡ | ヨーロッパ文化研究BI・BⅡ(政治と経済) |
英語セミナーAI・AⅡ(理解) | 現代英語中級セミナーAI・AⅡ(理解) |
国際関係論 | |
国際政治経済論 | 国際政治経済論I・Ⅱ |
比較文化演習I・Ⅱ | |
比較文化セミナーI・Ⅱ |
区分 | 著書・論文名等 | 掲載誌・発行所等 | 発行年月 |
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書籍 | 『域内市場統合におけるEU-加盟国間関係』 | 恵雅堂出版 | 2013年 |
論文 | “Healthcare: The case of Japan” | Migration Letters, vol.10 no.2 (2013), pp.191-209. | 2013年 |
論文 | 「6章 人の移動の潮流変化と多文化共生」 | 大芝亮編『ヨーロッパがつくる国際秩序』ミネルヴァ書房、129-150頁. | 2014年 |
論文 | 「EUのICT戦略は欧州経済を救うか?」 | ユーラシア研究所レポートサイト(http://yuken-jp.com/report/2015/07/19/eu-ict/#more-689) | 2015年 |
論文 | 「EUへの難民大量流入の構造的要因ー積極的対外政策と難民対策との間のトレード・オフ」 | 『日本EU学会年報』37号、115-133頁. | 2017年 |
書籍 | 『はじめて学ぶEU 歴史・制度・政策』 | 法律文化社 | 2020年 |
論文 | 「第2章 国際政治と国際機構」 | 庄司克宏編『国際機構 新版』岩波書店 | 2021年 |
論文 | 「第5章 国際感染症と公衆衛生」 | 庄司克宏編『国際機構 新版』岩波書店 | 2021年 |
論文 | 「第11章 貧困削減と途上国支援」 | 庄司克宏編『国際機構 新版』岩波書店 | 2021年 |
論文 | 「ポスト・コトヌ協定交渉における制度的アレンジメント」 | 『慶應法学』48号、29-51頁 | 2022年 |
論文 | 「冷戦の終焉とヨーロッパー東西対立から支援と対話、パートナシップへ」、広瀬佳一・小久保康之編著『現代ヨーロッパの国際政治_冷戦期の軌跡と新たな挑戦』 | 法律文化社 |
日本国際政治学会、日本EU学会