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faculty 教員紹介

井上 淳 (教授) Inoue Jun

多様な価値観を尊重すること、そしてそれらを集約することの難しさを学びを通して体感し、社会で活用してもらいたいと思います。

専門分野

国際関係論、欧州連合(EU)研究、国際機構間の連携についての研究(EU-国連間)

オフィスアワー

火曜日2時限目
火曜日昼休み
水曜日3時限目

  • 対応時間は火曜11:00-12:45, 水曜日(前期13:00-14:00、後期3限)です。

研究内容

  • 欧州連合(EU)における域内市場統合に関する研究
  • EU‐国連関係が加盟国および世界に与える影響についての研究
  • EU統合の促進・停滞条件についての研究
  • 有資格者(医師・看護師等)の越境移動についての日EU比較研究
  • EUにおける少子高齢化時代の競争力・成長・雇用についての研究(ICT分野を事例に)
  • 現代国際政治経済情勢の変化(多極化世界)とEUの対応についての研究

主な授業内容:ヨーロッパ文化研究BI(政治と経済)

「EU(欧州連合)」ということばは、イギリスの離脱や新型コロナウィルス、気候変動対策、福祉や人権、ウクライナ問題の報道等でよく目にします。 実は、社会に出るとEUはさらに身近なものになります。たとえばネットショッピングをした時の個人情報保護、飛行機に乗る時の温室効果ガス発生対策(課税)、プラスチック製品や化学物質の使用抑制、「カマンベール」「シャンパン」という語を国産の同種製品に使って良いか? SDGsやグリーン経済などなど、身近なところで取りざたされるトピックの多くはEUが関係していて、「知りませんでした」では済まされなくなってきています。 そのようなEUを理解する前に、この授業では、そもそもEUってなんだろうか?というEUの基礎、とりわけEU発展の歴史に焦点をあてて学びます。なぜ「統合」そして「EU」がヨーロッパに必要だったのか、EUは何をしてきたのか、といったEUに対する基礎的な理解を深めます。第二次世界大戦直後、1950年代、60年代…と年代ごとに「ヨーロッパ」がどのような課題に直面し、そうした課題をどのように統合に結びつけたのかを理解することがねらいです。

ゼミについて

ヨーロッパには、27もの国家が参加する欧州連合という組織があり、内外に大きな影響を与えています。 本セミナーでは、欧州連合がめざしている加盟国の連帯へ向けた取り組み、各国に残されている多様性、国際社会や日本とのかかわりなどを研究します。

  • ゼミ活動紹介については、こちらをご覧ください。

担当科目

新カリキュラム 旧カリキュラム
ヨーロッパ文化研究BI・B ヨーロッパ文化研究BI・B(政治と経済)
英語セミナーAI・A(理解) 現代英語中級セミナーAI・A(理解)
国際関係論
国際政治経済論 国際政治経済論I
比較文化演習I
比較文化セミナーI

主な著書・論文等

区分 著書・論文名等 掲載誌・発行所等 発行年月
書籍 『域内市場統合におけるEU-加盟国間関係』 恵雅堂出版 2013年
論文 “Healthcare: The case of Japan” Migration Letters, vol.10 no.2 (2013), pp.191-209. 2013年
論文 「6章 人の移動の潮流変化と多文化共生」 大芝亮編『ヨーロッパがつくる国際秩序』ミネルヴァ書房、129-150頁. 2014年
論文 「EUのICT戦略は欧州経済を救うか?」 ユーラシア研究所レポートサイト(http://yuken-jp.com/report/2015/07/19/eu-ict/#more-689) 2015年
論文 「EUへの難民大量流入の構造的要因ー積極的対外政策と難民対策との間のトレード・オフ」 『日本EU学会年報』37号、115-133頁. 2017年
書籍 『はじめて学ぶEU 歴史・制度・政策』 法律文化社 2020年
論文 「第2章 国際政治と国際機構」 庄司克宏編『国際機構 新版』岩波書店 2021年
論文 「第5章 国際感染症と公衆衛生」 庄司克宏編『国際機構 新版』岩波書店 2021年
論文 「第11章 貧困削減と途上国支援」 庄司克宏編『国際機構 新版』岩波書店 2021年
論文 「ポスト・コトヌ協定交渉における制度的アレンジメント」 『慶應法学』48号、29-51頁 2022年
論文 「冷戦の終焉とヨーロッパー東西対立から支援と対話、パートナシップへ」、広瀬佳一・小久保康之編著『現代ヨーロッパの国際政治_冷戦期の軌跡と新たな挑戦』 法律文化社

略歴

  • 2007.03 慶應義塾大学法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学
  • 慶應義塾大学法学博士(2007.11)
  • 2006.4 立正大学非常勤講師、東京女学館大学非常勤講師など
  • 2008.4 慶應ジャン・モネEU研究センター研究員
  • 2008.8 一橋大学経済研究所専任講師
  • 2011.4 大妻女子大学比較文化学部助教
  • 2013.4 大妻女子大学比較文化学部准教授
  • 2020.4 大妻女子大学比較文化学部教授

所属学会

日本国際政治学会、日本EU学会