安藤 恭子 (教授) Ando Kyoko
日本を知る。自分を知る。そのために、歴史を知り、多様な価値観・文化を知ることが大切です。
日本近代文学・文化、ジェンダー論
火曜日3時限目
日本の近代文学・文化の研究。とりわけ、宮沢賢治を取り上げる。近代・現代文学をジェンダーの視点から考察する。
日本文学Ⅱ(近現代)では、<宮沢賢治>の文学を比較文学的な視点から読み解き、日本の近代社会に流入した海外の文化・文学と日本の文化・文学との関係について考察します。近代日本の中心地・東京から距離をもち、近代日本における文化・社会状況を批評的に描いた<宮沢賢治>の文学を分析することで、日本の近代が現代にどのように接続されているかを理解することが目標です。また、宗教・科学・農業など多方面からの視点をもって活動した<宮沢賢治>は「多面体の宇宙」とも評されてきました。複眼的に世界をとらえ、宇宙的な視野をもって「生」をとらえる<宮沢賢治>の世界から、現代の「多様性」の意義について考えることもねらいです。
日本文学・文化とその他の地域の文化との関係について考察し、それぞれの特徴を明らかにするだけでなく、歴史的な交流・交渉の場として世界をとらえ直すことをテーマにしています。参加者はそれぞれ関心のあるテーマを選び、発表・討論をおこなうことで、多角的な視点を獲得できるようにします。他者を知り、自分を見直す、知的な経験を楽しみましょう。
新カリキュラム | 旧カリキュラム |
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日本文学Ⅱ(近現代) | |
比較文学論(方法と実践) | 比較文学論I |
比較文学論(テーマと考察) | 比較文学論Ⅱ |
日本の歴史と風土 | |
日本の近代化と世界 | |
口承文芸と民間信仰 | |
比較文化入門 | |
比較文化演習I・Ⅱ | |
比較文化セミナーI・Ⅱ |
区分 | 著書・論文名等 | 掲載誌・発行所等 | 発行年月 |
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単著 | 『宮沢賢治 <力>の構造』 | 朝文社 | 1996年5月 |
編著 | 『日本文学研究論文集成 宮沢賢治』 | 若草書房 | 1998年3月 |
論文 | Cultural translation in Modern Japanese Children’s Literature :: Uno Koji’s Rewriting of “Fuki noshita no Kamisama” | Proceedings of the Association for Japanese Studies Vol.9 | 2008年 |
共著 | 『宮沢賢治と共存共栄の概念:宮沢賢治の見直し』 | Northern Book Centre | 2014年 |
論文 | 「<妖怪>としての宮沢賢治」 | 「文学」 | 2016年1月 |