有満保江先生の講演会を拝聴し、ナム・リーの「The Boat」という作品を初めて知った。授業を通して文学は自分の経験を書くことだけではなく、その中から普遍的な意味を持たせることが大切であると思った。ナム・リーはベトナムで生まれたが、自分の民族的な背景にとらわれず、いろんな国や人の視点で物語を書いており、そのある種の自由さと挑戦に感銘を受けた。
特に印象に残ったのは「他の人の目で世界を見る」という考え方である。全く違う文化や場所の話でも、人間の悲しみや優しさ、強さのような気持ちは共通しており、それらは、多くの人が共感出来る感情であると感じた。また、ナム・リーが言う「作家と読者の共犯関係」という言葉も興味深く、私は、現実をそのまま描くより、読む人の心を動かす作品が好きだと思った。
今回の授業をきっかけに、世界のいろいろな文学にも興味を持つようになった。これまで海外の作品は難しそうだと思っていたけれど、国や言葉が異なっていても、人の思いはつながっていることを知って、読んでみたいという気持ちが強くなった。これからは、ノーベル文学賞を受賞した作家の作品なども読みながら、いろんな国の人が何を感じ、どんな時代を生きてきたのかを学びたいと思った。そして、文学を通して、自分の考え方や感じ方をもっと広げていけたらいいなと思った。
また、授業の中で先生に質問をしたときに、この本を書くのに10年もかかったと聞いて、とても驚いた。ひとつの作品を作るためにそれだけ長い時間をかけていて、作家の思いや努力や大変さ感じた。私も何かを続けるときは、すぐに結果を求めずに取り組むことが大事だなと思った。