2023.12.19

⑩学生対談 (アメリカ文化コース)

今回は、米塚先生ゼミ(アメリカ文化コース) に所属する3名の学生に、ゼミでの学びや大学生活についてお話してもらいました。

(ヨーロッパ文化コースの学生による対談は、こちらをご覧ください。)

比較文化学部の魅力

加藤:
大妻女子大学比較文化学部を志望した理由をまず教えてください。

Rさん:
私はドイツに興味を持っていたのですが、同時に自分が暮らしている日本についても学びたいと思っていました。外国と日本、どちらの視点からも学びを深められる比較文化学部に惹かれました。

Nさん:
私も、日本と海外の文学・文化・映画を比較できるところに魅力を感じました。

Mさん:
私は、One DirectionやMichael Jacksonなどの洋楽ポップスに興味がありました。
幅広く学べる点がこの学部の良いところだと思います。

加藤:
そうですね、この学部では様々な国や地域の文化・歴史について学べますね!

ゼミ選択について

加藤:
Rさんの第二外国語はドイツ語で、ヨーロッパ文化コースに所属していますね。
しかし、「コース越え」をしてアメリカについて学ぶゼミを選びました。経緯を教えてもらえますか?
(比較文化学部では、自分の所属するコース以外のゼミを選択することも可能です。)

Rさん:
入学当初は、ドイツに関心があったため、所属コースを決める1年の夏の時点では、ヨーロッパ文化コースを選びました。
しかし、次第にアメリカに関心を持つようになりました。コースを横断したゼミ選択が可能なのも、この学部の良いところだと思います。

加藤:
私のゼミ(ヨーロッパ文化コース)にも、アジア文化コース出身の学生が数名います。
授業を通してこれまで知らなかった新しい知識を得ることで、学生の興味の幅が広がっていくのを見ることはとても嬉しいことです。比較文化学部という「幅広い学び」ができる空間は、良い意味において、学生の興味に揺さぶりをかけるのですね。
学生には先入観を捨てて、様々な授業を受講してほしいと心から思っています。

Rさん:
思い切ったコース越えでしたが、米塚先生が丁寧に説明をしてくださり、1からアメリカについて学ぶことができました!

加藤:
MさんとNさんは、何故米塚先生ゼミを希望しましたか?

Nさん:
先生のゼミでは、文学テクストから現代のエンターテイメントまで幅広く学べるため、このゼミを選びました。
取り上げる時代や芸術形式が、本当に多岐にわたっているのです。

Mさん:
私は、アメリカの映画を取り上げて社会問題を学びたいという気持ちから、先生のゼミを志望しました。

ゼミでのプレゼンテーション

加藤:
どのゼミを選択するにせよ、個人発表やグループ発表を行いますね。
ゼミでのプレゼンテーションについてお話してもらえますか?

Mさん:
私は、プレゼンが苦手ですが、それを克服したいという気持ちで授業に臨んでいます。
プレゼンの後で、先生に細かい点を指摘していただくことで、新たな気づきが生まれています。

Nさん:
先生やゼミのメンバーからの質問を受けて、自分では見落としていた点に気づくことができます。
その意味で、ディスカッションは貴重な学びの機会です。

Rさん:
映画を取り上げて発表を行うことが多いのですが、長時間にわたる映画の「どこに視点を置くのか」ということについて主体的に考えるのは、ゼミ発表の面白さであり、難しい点でもあります。映画のワンシーンに注目をして、そこから何が読み取れるのか考察していますが、ポイントを絞る作業は難しいです。

Mさん:
私も視点を絞ることの難しさを実感しました。

加藤:
そうですね!学生は皆、非常に感性豊かであるため、映画を視たり文学を読んだりする中で様々な気づきがあると思います。発表の的を絞り、それに沿って二次資料を探してそれらを精査するのは、苦しい作業ですよね。

Rさん:
映画を観ていない人に対し、どう伝えれば言いたいことが伝わるのかということにも気を配って発表準備をしています。
相手の目線に立って考えることも、ゼミを通して学んだことの1つです。自己本位ではいけないことを学びました。

Nさん:
私は、キーワードとなる映画の台詞に注目をして発表をしています。
他のゼミ生に問いかけながら発表することを心がけています。

加藤:
「伝える」ことや他者の発表を「聞く」作法を、ゼミでは身に着けられますね。私もゼミ生には、聞いている人に質問をしながらinteractiveな発表を行うように指導しています。

今後の学びの展望

加藤:
具体的に現在は、アメリカのどのようなことに関心がありますか?
また、アメリカについて学ぶ意義をどのように考えているのか教えてください。

Nさん:
アメリカは、非常に多くの国と関わりのある国です。アメリカを学ぶことで、他の国の政治や文化も勉強することができると思います。現在は、日系アメリカ人をめぐる歴史を勉強したいと思っています。

Rさん:
私も、人種の問題について学びを深めたいです。

Mさん:南部の奴隷制の問題に関心があります。
また、黒人文化という視点から、ヒップホップなどのエンターテイメントについても勉強したいです。

加藤:
それでは、ゼミでの学びを一言で表してみてください!

Rさん:
「コース超え」

加藤:
Rさんにとっては、勇気のいる決断だったと思いますが、意欲があればコース超えが学びに豊かさをもたらすことを後輩に伝えてほしいです!

Nさん:
「要点を絞る苦しみ!」

加藤:
ははは、卒業論文を書く上でも要点を絞ることはとても重要です。要旨(thesis statement)をしっかり定めて、それに沿って論文を書いていきましょう!そのための準備が整いつつあるのですね!

Mさん:
「自由」=「主体的学びの苦しさ」

加藤:
何か縛りがある方が楽な時もありますよね、わかります。しかし、自由という苦しみ(?)を経験することは、これからの生活をより豊かに、そしてのびのびと生きるために重要ですね。その先に、主体性や真の自立があるのだと思います。
今回は、非常に興味深いお話をありがとうございました!!

編集後記

今回は、3人におすすめの大学のスポットを聞いてみました!

Rさん:図書館です。窓が大きく開放的で、思考も広がります。

Mさん:比較文化学部の授業が行われることが多いG棟。とても綺麗です。

Nさん:食堂が好きです。デザートが充実しています!

ぜひ、オープンキャンパスで大学の授業や施設を見学にいらしてください。