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⑮学生対談:「オーストラリア長期留学ってどうですか?」【後編】

2025.02.12
学生対談企画

高校時代に修学旅行や留学に行けなかったリベンジは果たしましたか

Kさん:はい!高校時代に行くはずだったブリスベンに行きました。この写真は、ブリスベンの街です。

Kさん:ブリスベンは、クイーンズランド州最大の都市で、South Bankという中心地では、ビルが立ち並ぶ中にストリートビーチがあり、老若男女を問わず、多くの人でにぎわっていました。

Kさん:ブリスベンから電車で1時間くらいのゴールドコーストにも行きました。私は親戚が住むVarsity Lakesという所に滞在していました。ゴールドコーストはブリスベンに比べると少し田舎で、写真にあるように人々がのんびりとカヌーをしたりと、雰囲気が落ち着いていていました。

Sさん:私も、アデレードに行くことができました!アデレードは、都会と田舎がうまく融合して、とても過ごしやすい街でした。その際に訪れた美術館には西洋の作品はもちろん、日本の作品も多くあり、日本の伝統作品が海外でも親しまれてる事を再認識し、改めて自国文化の尊さを感じることができました。

Kさん:日本の美術品もコレクションされているんだ!

Sさん:さらにアデレードでは、動物園でコアラを間近で見ることができました。現在、オーストラリアでも、人間に触られるとコアラにも悪影響があったりストレスを受けたりするということで、触ることができないことが多いのです。ここの動物園は、山全体が動物園の敷地という状況で、とても開放的で、動物たちも檻にいれられたりしていない環境でした。いたるところに動物たちがいて、コアラもすぐそこにいる!みたいな。なかなかない体験をすることができました。

Kさん:確かに、コアラに触るっていうことは、最近、あんまりないみたいだよね。

そのほか、印象に残ったところはありますか

Sさん:オーストラリアに行ったら絶対に訪れることを決めていたUluruは想像以上の迫力、存在感でした。この岩を一周するのに3時間ほどかかるらしいです。私はツアーに参加したのですが、様々な国から訪れたツアー参加者の方々とコミュニケーションを取りながら料理をしたり、共に食事を楽しんだりして昔の野外活動を思い出させるとても楽しい時間でした。

Kさん:すごくいい写真だね!

Kさん:私は、RMIT大学で仲良くなったベトナム人の友達2人とシドニーに一緒に旅行に行きました。王道であるOpera house やHarbour Bridges をフェリーで観光し、その後はBondi beach周辺に滞在しました。人口が密集していて、オーストラリアで一番の大都会だなと感じました。

Sさん:オーストラリアはビーチと街が近いよね(笑)。

帰国後の気持ちをおしえて

Kさん:私は帰国が近づいてくると、本当に帰りたくない気分でした。オーストラリアの環境に適用していて、友達もできて、ホームステイ先もやっとおちついてきて、帰ることに不安を感じていました。そして帰ってきて、やっぱり満員電車はきついなって思ったり。メルボルンも電車は混むのですが、大体、座れるんですよね。あと、本当に不思議なんですけど、皆さん、日本語喋ってるんだって思って。実は、私たち二人は、留学前に決めていることがあって、絶対に、お互い日本語で話さない、友達だからといってずっと一緒にいないようにしていました。最初のクラスは一緒だったのですけど、そこでもちゃんとお互いに英語をしゃべって、日本語は使わなかったです。

Sさん:そうだったよね。最初のクラス以外は、違うクラスになったし。私にとってオーストラリアの留学生活は、本当にあっという間でした。やっぱり日本には日本の良さもあるんですけど、日本では人のことを気にしてきたなって思いました。オーストラリアの人々はいい意味で人に干渉しないので、自分の着たい服を着るし、食べたいものを食べるし、個性をもっていてもいいんだという感じでした。留学前は、私は結構流されるタイプだったので、服装も、これでいいのかな、とか気にしていたんですけど、自分は自分でいいんだっていう気持ちを育まれたと思います。なので、自分がしたいことをしていく、周りには流されないという気持ちが身につきました。

Kさん:すごくわかります。クラスで話し合っていても、多数派が何をいっても、反対意見を言うことができるようになりました。日本にいるときも、私は結構オープンだったんですけど、さらにオープンになりました。いろんな価値観やいろんな見方があっていいのだし、授業でも積極的に話したりしました。たとえ間違っていても、だれも笑ったりしないし、間違った方が忘れないし、記憶に残るから積極的に話すことが大事だと実感しました。また、授業を受けていて感じたのですけど、ネイティブみたいに話せなくても、基本的にみんな自信を持っているんですよ。クラスメートには、タイ人、ベトナム人、サウジアラビア人もいたんですけど、発音とか文法が多少間違っていたって、バシバシ意見を言うんですよ。そして先生にもどんどん質問するし、間違えても一切恥ずかしくないっていう感じでした。そのクラスメートたちはモチベーションが高く、最初は結構ショックを受けたし、見習わなくちゃと感じました。

Sさん:確かに。みんな堂々と話しているし、ポジティブだよね。日本の人は完ぺき主義的なところがあって、間違ったら恥ずかしいと感じてしまうかもしれないのですが、本当に自信を持っていれば、結構何でもできるんだと感じました。私も、海外留学を通じて本当にポジティブになりました。

これからの目標をおしえて

Sさん:帰国後の目標ですが、就職だったり、また海外の大学への進学だったりするにしても、自分で身に着けた英語力を可視化することが必要なので、TOEICやTOEFLの試験を受けてよいスコアをとる努力をしています。帰国後の問題として、どうやってスピーキング力を下げないようにするのかというのが難しいところです。有料の英会話レッスンだったり、あとオーストラリアで出会った友達と積極的にコンタクトをとることを心がけています。イングリッシュカフェにも行きたいと思っています。私のアルバイト先にも、結構、海外の方が来るのでそこで積極的にコミュニケーションをとるようにしています。

Kさん:私も、英語力が落ちるのが怖いので、帰国後もインカレの国際交流サークルに頻繁に行くようにしたり、あと、電車の中などでは、英語の小説を読むようにして読解力を落とさないよう努力しています。あと、独り言は全部英語です(笑:Sさん「私も!」)。私もTOEICを先週受けました。英語力の維持が目標です!

留学を目指す後輩の皆さんへのメッセージ

Kさん:やはり、留学先では、日本人の友達とはある程度、距離をとることが重要だと思います。さっきも言ったのですけど、私たち二人、一緒にいたとしても必ず英語で話すようにしました。できるだけ母国語を話さない、日本人同士で固まらない、というのが大事だと思います。

Sさん:日本人だと消極的になったり、他人のことを考えすぎてしまうので、もう考えるのじゃなくて、とにかく行動あるのみだと思います。留学先の友達もそうだったんですけど、行ってみてから考える、行動してから考えるという感じでした。また、メルボルンは、とても国際的な都市なので、私たちのような留学生もたくさんいるし、そういったいろんな国の留学生の友達の経験を聞いたり、アドバイスをもらったり、人とのかかわりを積極的に持った方がいいと思いました。日本の人たちとは、いい距離をとって、いろんな人とかかわっていくことが大事だと思いました。

Kさん:私は大学の授業をとっていて、授業の後にいろんなイベントがあったので、参加しました。無料のダンスレッスンや、フリーフード・イベントなど、いろんなイベントに行くことでネイティブの友達を作りました。基本、人からは寄ってこないので、自分から話しかけて友達になって、休日は遊びに行こうって。積極的にいかないと一人で何もできなくなってしまう、っていう意識は大事だと思いました。

Sさん:私もいろんなイベントに参加しました。さっきもお話しした、グレートオーシャンロードも学校主催のプログラムだったり、またメルボルンの異文化交流イベントも参加しました。やっぱり日本が好き、日本文化が好きという人も多いし、興味を持ってもらえたので、英語で日本の文化を伝えるというのも本当に貴重な経験になりました。

Kさん:あと国際センター主催の留学プログラムだったのですが、他の学部から留学した人よりも、比較文化学部の方が、留学先での勉強と連動した科目数が多いので、その点はすごく良かったと思います。

Sさん:私もそれを聞きました。ほかの学部よりも比較文化学部の方が、留学先での学びを、語学に関連する授業や比較文化関連の授業など卒業単位に換算して認めてもらえるので、1年間の留学であっても、単位が足りなくて留年なんてこともないし、本当に良かったです。

 

編集後記:とにかく積極的に、ポジティブに、間違っても大丈夫!という姿勢で臨んだ、充実した留学生活を過ごし、しっかり成長して帰ってきたお二人の話でした。