2023.03.04

大瀬留美子先生をお迎えして韓国文化事情の特別講演会を開催しました

去る12月15日(木)、「比較文化演習4-II」(3年次ゼミ)の授業に、作家の大瀬留美子先生をお招きし、「ソウル、いま私がいる場所」と題して、ご講演いただきました。

大瀬先生は、韓国観光情報サイトや雑誌のライターとして活躍されながら、ブログ「韓国の近現代文化遺産(旧韓国古建築散歩)」を主宰されるなど韓国の古建築にも詳しく、最近も『ソウル おとなの社会見学』(亜紀書房、2022年)を出版されました。

今回のご講演では、大瀬先生が韓国に出会ってから今までの「一代記」を、その時どきの「韓流」とともにお話しいただきました。

(写真)講演の様子

(写真)講演の様子

大瀬先生が渡韓された2000年前後の時期には、韓国の情報はそれほど多くはありませんでした。その後、サッカーワールドカップの日韓共同開催を機に、日本で韓国に対する関心が高まっていきました。そのなかで、ソウルでお仕事を始められ、子育てをされてきて、韓国の文化や歴史へと関心を深めていったお話をお聞きしました。

講演のあと、質疑応答の時間には、同じく日本の植民地であった台湾との比較や、韓国・日本両国民の世代による意識の違いなどについて質問が挙がりました。

学生たちにとって韓国の音楽や映画、メイクやファッション、食べ物など「韓流」は、もはや一過性のブームにとどまらず、ごく身近な文化のひとつになっています。しかし、ついこの間までは、自らアクセスしないと韓国や韓国文化を知ることができなかったという先生のご経験は、学生たちには新鮮な驚きをもって受け止められたようです。

また、コロナ禍で「気軽に渡韓」とはいかない状況のなか、実際の韓国のお話を聞けたことも、良い刺激となりました。

大瀬先生、ありがとうございました!