2021.01.26

国際関係論の授業に外務省ODA出前講座をお迎えしました

1月13日(水)、井上淳先生の国際関係論の授業に外務省のODA出前講座をお迎えしました。国際協力局地球規模課題総括課の吉橋明日香さんをお招きして、「持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて」というタイトルでオンライン(リアルタイム)方式で講演をしていただきました。

講演では、SDGsとはどのようなものでなぜ重要なのかについて、新型コロナウィルス流行後の私たちや途上国の暮らしなどといった身近な例から説明をしていただきました。また、日本政府による国内の取り組みを促す活動を紹介していただき、国際協力(ODA)におけるSDGsを意識した取り組みとして、質の高いインフラ、防災、海洋プラスティックごみ、気候変動、女性、保健、教育分野の取り組みを紹介していただきました。さらには、SDGsが「だれひとり取り残さない」取り組みでありなおかつ「すべてての人が役割を持つことができる(誰もが何かできる)」取り組みであることだということを、教育の場面、娯楽やスポーツの場面、交通機関利用の場面、日常生活の場面などで私たちができることの具体例を挙げながら教えていただきました。

「講演してくださった国際協力局地球規模課題総括課の吉橋明日香さん」

講演の後の質疑応答の時間では、SDGsについて、支援の実態について、そして講演者が今のキャリアを選択された経緯や学生時代の学びについてなど、たくさんの学生から質問が寄せられました。

「質問をしてくれた伊藤さん」

「質問をしてくれた皆川さん」

講演会後に実施したアンケートでは、
「ODAとは、単に途上国に対してお金を拠出したり、ボランティアなどを派遣することだけではないのだと、SDGsとの関連を聞いて感じました」(1B 長澤くるみさん など)、
「授業で学んだ後に講演会で実際に現場で働いている方のお話を聞くことができて理解が深まった。」(多数)
「大学を卒業してすぐ現職に就いたのではなく、様々な経験を積まれたということが勉強になった。」(多数)
「SDGsが非常に身近なことだとわかり、できることをやってみようと思った。」(多数)
といった感想が寄せられました。

オンライン、特にオンデマンドの授業だけだとどうしても単調になってしまうのではないか、せっかく大学に通っているのに学問のおもしろさを体感することができなくなってしまうのではないかと考え、試みに講演会を実施してみました。アンケートを踏まえて、また機会があれば社会で活躍する方のお話を聞く機会をもうけようと思います。