イギリスへの長期海外研修を終えて オックスフォード大学ハートフォードカレッジ
比較文化学部の海外研修プログラムには、イギリスのオックスフォード大学への長期海外研修(半年)があります。2015年度は、3名の学生がこの制度をつかってハートフォードカレッジへ研修に行きました。その体験談を紹介します。
1.研修に参加し印象的だった事柄は何ですか。
- まず、建築物や風景がとても美しいことです。オックスフォードはもちろん、ロンドンのような大都会やコッツウォルズのような田舎町なども映画や絵画のような美しさでした。イギリス人は礼儀正しく、優しい人ば かりだったので、私たちのような日本人も住みやすいと思いました。

2.研修に参加して、自分は何を得たと思いますか。
- 様々な価値観や考え方に直接触れ、自分自身の視野を広げられた。
- 何事も自分の力で対処する力です。もちろん授業中チームやペアで活動することもありましたが、自分で決断することや発表する機会が非常に多く、ディスカッションやプレゼンテーションをしなければなりませんでした。また、週末や休暇を利用したヨーロッパへの旅行も、今までのものと全く異なるもので、全て自分達で手配し、自分たちの力でやらなければなりませんでした。最初の旅行では失敗もありましたが、徐々に慣れていきました。自分たちの力で様々なことを対処してきましたが、オックスフォード大学の先生方や友人の助言にも助けられました。
- 恐れず自分の意見を言ってみる事の重要さ、相手を納得させることができた時の嬉しさ、また相手が納得するような意見を言う事の難しさを知ることができた。研修期間中、自分の意見を求められる機会が沢山あった。
私自身、日本では自分の意見をいう事は得意ではあったが、英語で自分の意見を言う事は難しく、更に相手を納得させる程の説明ができず、戸惑ってばかりだったが回を重ねるうちにディベートが成立するようになった。
しかし、後半はディベート内容が難しくなり、意見を持つことすら難しかった。だが、それも含めて意見を交換し合い相手を納得させることの楽しさを得た。
3.研修に参加して得た経験を、今後どのように生かしていきたいと考えていますか。
- 半年間毎日、英語や様々な文化と触れ合う生活を通して学んだ事を生かせる仕事に携わりたい。
- この研修中で今までよりも積極性が増したと感じています。この積極性は今後の授業で確実に生かせるものだと思います。
- 社会に出ると、自分の意見を求められる機会が沢山あると思う。その時に、この研修で得ることのできた恐れず自分の意見を言い、納得させる力を生かしたい。
4.日本と研修先の国における文化について、どのような違いがあると感じましたか。
- 授業と授業の間に、紅茶やホットチョコレートを飲みながらビスケットを食べる休憩時間があり、最初は日本ではないことだと驚きました。アフタヌーンティーは見た目も美しく、様々なカフェに行き食べることはとても楽しかったです。また、ミュージカルやコンサートを鑑賞しに行くことが、ヨーロッパの人々の中では日常の一部になっており、芸術に多く触れる機会がありました。
5.後輩へのアドバイスをお願いします。
- 今日、ヨーロッパでテロの事件が多発しており、イギリス行きを躊躇する方が多くいると思います。しかし私は、イギリスやオックスフォードは治安も良く、とても過ごしやすい場所であると感じました。オックスフォード大学のようなとても歴史が長く、由緒正しい場所で学べる機会は中々ないことだと思います。
また、イギリスだけでなく、週末を利用してヨーロッパ各国へ行くことができるのも、この長期留学の魅力の1つです。ぜひ、後輩の皆さんにもヨーロッパの歴史や町並みの美しさを肌で感じて欲しいです。
- 自分の意見を言う事が苦手な人は日本語でいいので自分の意見を持つこと、発言することを少し訓練しておくべきだと思います。ですが、この研修でディベートの授業なども沢山設けてあり、楽しく練習することができ、徐々に克服していくことができるため、不安になる必要はありません。

