台湾への長期海外研修を終えて 国立台湾師範大学国語教学センター
比較文化学部の海外研修プログラムには、台湾の国立台湾師範大学への長期海外研修(半年)があります。2015年度は、2名の学生がこの制度をつかって国語教学センターへ研修に行きました。その体験談を紹介します。
1.研修に参加し印象的だった事柄は何ですか。
- いろいろな国の方々と授業を受けることができ、たくさんの国の考え方や文化などを知ることが出来た事や、電車に乗っていた時に見た台湾の方のお年寄りや子どもたちにたいしての優しさなどがとても印象的でした。
- 台湾、中国の友人の故郷に一緒に遊びに行ったときに、本当に親切にして頂いたこと、自分たちの語学力は 100%ではないが、留学生たちと家族のように過ごせたことです。

2.研修に参加して、自分は何を得たと思いますか。
- 中国語の実力が上がったことはもちろんですが、同じ言語を学ぶ違うたくさんの国の友人が出来たことや台湾人の友人が出来た事が私は大切にしたい一番得たことだと思っています。
- 語学力は当然のこと、他国のマナーや文化です。留学生や現地の人と過ごすことで、日本とは違う風土を感じ、実際にその国の文化に合わせて接することができました。

3.研修に参加して得た経験を、今後どのように生かしていきたいと考えていますか。
- 講義に生かすのはもちろん、三年生から始まるゼミに生かし、台湾についての卒業論文を書きたいと思っているので、留学経験を生かした、自分にしか書けない卒業論文にしたいです。また、将来中国語を生かした仕事をしたい とますます考えるようになりました。
- 現在就職活動中のため、自分の語学力や他国の文化などの知識を生かせる仕事につきたいと思っています。

4.日本と研修先の国における文化について、どのような違いがあると感じましたか。
- 台湾と日本ではお正月が違い、台湾では旧正月でお祝いします。日本のお正月は静かに過ごすイメージですが、 台湾では爆竹が鳴っていたりととても賑やかでした。また、日本でもある大掃除が、台湾でもあるのですが、台湾では一ヶ月間ぐらいをかけて大掃除をするのだと学校の先生から聞き、驚きました。
- 例えば、贈り物で時計をあげてはいけないなど。食文化では、麺を食べる時は音を立ててはいけない、朝ごはんを自宅で作る習慣がないなどです。旧正月の時は中国に行きましたが、食べきってしまうのは、まだお腹が空いているという意味になってしまうなど。

5.研修中に、何か困難な状況に遭遇しましたか。
- ビザのことがとても難しく私は不安でした。日数のことや更新の手続きなど自分では分からないことばかりで、師範大学の先生に相談をし、いろいろと教えていただきました。
- 台湾ではまだ水の処理が発展途中で、台風や大雨がくると、その影響で地区によって水がとまってしまいます。出ても泥水が出てきて、衝撃を受けました。
6.後輩へのアドバイスをお願いします。
- 留学に行くまでは不安なことばかりでした。台湾に長期留学した先輩がいなかったので、体験談なども聞く事が出来ませんでした。でも、次からは私たちがいるので不安に思った事などがあったら何でも聞いてくださ い。留学はきっと自分のためになります。
- 学生のうちに留学を体験できるのは、とても貴重なことだと思います。言語だけなら、日本でも学べますが、実際に肌で文化を体験したい方は留学に行くべきだと思います!