ヨーロッパ中世史、イギリス史を学ぶ上野ゼミでは、先日印刷博物館への校外授業を行いました。以下は、学生からの活動報告です。
6月29日に後楽園の印刷博物館に行ってきました。まずは学芸員さんに説明をしていただき、館内地下入ってすぐの広い廊下と展示品のレプリカを見ました。そこで紙の始まりから、印刷が普及するまでの流れを教えていただきました。常設展示のエリアの手前には、館長である京極夏彦さんの展示がありました。彼の著書とたくさんの本が並んだ自宅を写したフォトスペースを見ることができました。常設展示では、日本において印刷がどのように広がっていったのかを知ることができて、横の通路では世界の印刷の編纂を壁一面のパネルから学ぶことができました。特に、近代の特集では広告などについても触れられていたので、メディア関連に興味のある方なら特に楽しめるのではないでしょうか。


企画展は「黒の芸術」というテーマで、本の展示が多く、湿度への気配りも感じました。その名前の通り、黒を基調とした展示室となっていましたが、小さな明かりを複数設置することで、展示品の説明と来館者の足元が見える程度の光源が確保されており、展示室の雰囲気を保った上で安全性と利便性に配慮されていることを感じました。また、映像を見ることのできるスペースもあり、グーテンベルク博物館の協力を得た映像となっていました。展示の中には私たちが勉強している、キリスト教関連の本や、聖痕、聖体など授業で出てきた単語を見つけました。授業の内容を反芻しつつ、展示を楽しむことができたのではないかと思います。

博物館の後には池袋でアフタヌーンティーをしました。店内の雰囲気を楽しみ、食事に舌鼓を打ちました。ゼミのメンバーと親睦を深める機会にもなったと感じています。
(3年 木村聖乃)
