2022.04.04

新入生オリエンテーションが行われました

4月2日、2022年度の新入生171名を迎えて、比較文化学部新入生オリエンテーションが行われました。

はじめに佐藤円学部長から歓迎のメッセージがありました。
新型コロナウィルスの蔓延はずっと続くわけではない。海外渡航や留学は必ず再開されるので、そのときに備えて準備を始めてほしい。
ヨーロッパでは、いま戦争が起きている。戦争のニュースを初めて目にする皆さんは、「ウクライナを支援しなきゃ」ということで頭がいっぱいかもしれない。
けれども、ベトナム戦争以来、さまざまな戦争を見聞きしてきた世代として伝えたいのは、「ロシアにも反戦の人はたくさんいる」ということだ。「ロシアは嫌い」というような、一面的な見方にはならないでほしい。
自分の考えに凝り固まるのではなく、相対化する。それが「比較文化」の意義だ。
さいわい本学にはロシア語・ロシア文化の科目が設置されている。こういう大学は稀である。ぜひ機会を生かしてほしい。こういうときだからこそ、ロシアや東欧に目を向けてみよう。
自分はアメリカ研究を専門としているが、アメリカについて嫌な思いをすることは何度もあった。しかし、嫌な思いをすることも、疑問を持って考えていくきっかけになる。
このようなお話だったと筆者は受け取りました。

専任教職員が紹介されたあと「全体教務ガイダンス」に移り、カリキュラムの説明、第二外国語と「比較文化入門」の志望調査、「大妻教養講座」の説明などが行われました。

最後に、安藤恭子学科長からお祝いのメッセージがありました。
いま世界情勢は混沌としているが、現象はけっして個別に起きているわけではない。そこにはネットワークがある。
個々の現象のあいだに、どのような関係があるのか。そして、自分自身はその中にどのように位置づけられるか、考えてみよう。
学生同士、また教員とコミュニケーションをとり、互いに学び合おう。未来への想像力を働かせよう。
そういったお話でした。

終了後は4クラスに分かれ、クラス別ガイダンスと履修相談が行われました。
入学式翌日の4月4日には個別履修相談を実施しました。

教職員一同、新入生の皆さんを全力で支援してまいります。