アジア文化コース

中国をはじめ、アジアの諸地域の原点と可能性を幅広い専門分野から探ります。

中国人教員によるきめ細やかな指導で、正しい発音と聞き取り作文の練習を反復しながら、生きた中国語を習得。中国を中心として多岐にわたる専門分野を学び、日本はもちろん欧米とも比較しながらアジア文化を多角的に探ります。セミナーは少人数制なので、レポートから論文にいたるまで、学生一人ひとりを丁寧に指導します。

カリキュラム一覧

基礎 必修 アジア研究入門AI・AII(文化と社会) 2年次
アジア研究入門BI・BII(思想と宗教) 2年次
アジア研究入門CI・CII(文学と芸術) 2年次
文化研究 選択 アジア文化研究AI・AII(近代文学) 3・4年次
アジア文化研究BI・BII(政治と経済) 3・4年次
アジア文化研究CI・CII(芸術と思想) 3・4年次
アジア文化研究DI・DII(歴史と風土) 3・4年次
アジア文化研究EI・EII(宗教と文学) 3・4年次
言語 選択 現代中国語基礎セミナーAI・AII(理解) 2・3・4年次
現代中国語基礎セミナーBI・BII(表現) 2・3・4年次
現代中国語基礎セミナーCI・CII(総合) 2・3・4年次
現代中国語中級セミナーI・II 3・4年次
現代英語中級セミナーAI・AII(理解) 2・3・4年次
現代英語中級セミナーBI・BII(表現) 2・3・4年次
現代英語中級セミナーCI・CII(総合) 2・3・4年次
現代英語上級セミナーI・II 3・4年次
※掲載されている授業は一部です。詳しくは⮞シラバスをご覧下さい。

セミナー紹介

東アジア規模で自分を考える(赤松 美和子 准教授)

日本は東アジアの一員であり、中国、台湾、韓国など東アジア諸国との関係なくして生きていけません。皆さん自身のこと、皆さんが抱いている興味や疑問、あるいは将来について、東アジア規模で考えてみましょう。
例えば皆さんが好きな作家の小説やキャラクターなどは東アジアでどのように受容されているのでしょうか。同世代の東アジアの若者はどのような教育を受けて育ち、何を愛し何に悩み何を目指しているのでしょう。皆さん将来就職したい会社は東アジアでどのような事業を展開しているでしょうか、また東アジア競合企業はどうでしょうか。
本セミナーでは、20世紀以降の東アジアにおける文学、文化、教育、メディアなどさまざまな事象について、皆さん自身が課題を見つけ、新聞、雑誌、インターネットなどで資料を収集し、文学、社会学、歴史などの先行研究を参考にしながら具体的に検討し、卒業論文を作成します。

ジェンダーの視点から世界を見直す(石川 照子 教授)

世界諸地域のジェンダーに関する問題について、多様な方法論を通して学びます。ジェンダーとは社会的・文化的に規定された男らしさ・女らしさを意味します。ジェンダーという概念を用いることによって、世界の諸地域のどのような状況や問題が、新たに見えてくるでしょうか。そして世界をどのように再構築できるでしょうか。こうした問題意識をもって、一年間共に学んでゆきます。
前期はテキストを輪読し、内容に関するディスカッションを行います。使用するテキストは、世界の諸地域・文化のジェンダーに関して、理論篇と実践篇に分けて多角的に考察したものです。後期は卒論作成に向けての準備作業として、それぞれの学生の関心、興味に即したテーマに関する論文について報告、議論をしていきます。

異文化と自文化を〈比較〉する(久保 忠行 准教授)

私が専門とする文化人類学という学問分野では、異文化と自文化を〈比較〉することで、双方をより適切に理解することができます。〈比較〉とは、ものごとの優劣をつけることではなく、自己と他者をよりよく知るための知的な営みです。
本セミナーでは、現代社会のさまざまな課題を当事者の立場や視点からとらえなおして、よりよいアプローチを探求します。たとえば、紛争、差別、低開発、貧困、格差といった問題は、人類が共通して抱える課題です。こうした課題に私たちはどのようにアプローチできるのでしょうか。どのような支援や開発が求められているのでしょうか。
文献や論文の輪読、参加者との討論や意見交換をとおして、いっけんすると「あたりまえ」にみえる事柄を相対化し、自己本位にならない柔軟な理解の視点を養いましょう。

「単純な理解」を超えて(酒井 雅代 専任講師)

ゼミでは、日本と朝鮮半島の関係に目を向けながら、歴史のなかの個々人を知るところから始めていきます。国どうしが「友好」関係にあった時代、両国の人はみな親しく付き合ってきたのでしょうか。「険悪」の時代にはどうでしょうか。文化の違いを超えて交流を深めている場合もあれば、そうでない場合もあり、そもそも相手をまったく知らない場合もあります。個々人に目を向けてみると、社会はそこまで単純な構図では描けません。
現在も、アジアについては、国際問題としてクローズアップされることが多いわりに、イメージが先行し、きちんとした相互理解に至りません。他者のことを、とくに歴史や文化といった背景まで知り、好き嫌いや良い悪いといった「単純な理解」を超えて、多角的な視野を得ていきましょう。

顔占いから人・自然を考える(佐藤 実 教授)

中国と日本の顔占いマニュアルを横にならべて眺め、読み、その違いから中国と日本の文化的相違について検討します。中国の顔占いの歴史は古く、すでに紀元前3世紀には大流行していました。
中国の顔占いには身体や自然に対する中国の伝統的なまなざしが凝縮されています。日本では江戸時代に中国から顔占いマニュアルを輸入し、広く読まれることになりますが、中国の身体観・自然観をどのように受け入れたのでしょうか。また、今の私たちの考え方にどのような影響を与えているのでしょうか。
そして「占う」とはどういうことなのでしょうか。原典を読みながら、今なお続く顔占いの論理、思想を考えてみましょう。

日本を知り、中国を知る(銭 国紅 教授)

現在はアジアの世紀と言われているほど、世界におけるアジアの存在が大きくなっています。しかしアジアとアジア(日本)、アジアと世界がどうあるべきかについては、十分な議論がされておらず、歪んだアジア像がいまだに横行しているのが事実です。
そこでアジア(中国)とアジア(日本)、アジアと欧米の相互認識をとらえ直し、日本によってアジアとは何かを考えましょう。前期では資料を購読し、多文化主義、文化相対論とは何かを問いかけます。また「アジアがアジアを視る」「アジアから視る」「アジアを欧米から視る」という三つの切り口から、時代背景や関連事項、関係人物を調べ、その意義を議論します。
後期では各自が中国と日本について興味のあることを挙げ、互いの関心や問題意識を探り合います。

受講学生による各セミナーの紹介は⮞こちら。各セミナーの代表的な卒業論文の要旨と、当年度の卒業論文題目一覧もご覧いただけます。